5日間「ハス・キリギリス」に注目

 今日は、太陰暦で言うと6月20日である。『略本暦』の七十二候によると、この頃には「ハス」の花が咲き始め、「キリギリス」が鳴き始めると記されている。


 昔の人は、この頃、ハスやキリギリスを感じながら生活していたのである。皆さんも先人達と同じ様に、ハスやキリギリスを意識しながら生活してみると、何気ない日常生活の中で何かを発見できるかも。。。


 キリギリスは、真夏の河原や草原で「ギー」「チョン」と鳴いている昆虫であり、知っている人も多いであろう。その鳴き声から機織虫(はたおりむし)や機織女(はたおりめ)と呼ばれることもある。縄張りを持つため、密集して生息することはない。現代社会では、キリギリスを飼っている人は少ないかもしれない。しかし、少なくとも約1200年前の平安時代の頃から1980年代の頃にかけては、観賞用に飼育されており、江戸の夏の風物詩でもあった。


 ハスは、昔、花托(かたく)と呼ばれる部分が蜂の巣に似ていることから「ハチス」と呼ばれていたが、後になまって「ハス」と呼ばれるようになったと言われている。皆さんが食べているレンコンは、水の中に埋まっているハスの地下茎の部分である。ハスの花は、早朝に咲き、昼には閉じてしまう。ハスは、泥水の中にはえているにも関わらず美しい花を咲かせることから、仏の智恵や慈悲の象徴とされ、様々な物のデザインとして使われている。


 奈良県でハスが有名な所を現地見学する予定なので、参加希望の人は下記のコメント欄に、その旨を記入下さい。おって返信します。

関西の歴史散歩

①NHKの「ブラタモリ」の様に、奈良・京都・大阪・神戸にある国宝・古墳・神社・寺院・仏像・伝統行事・『万葉集』で詠まれた場所などを案内します。 ②歴史に関するブログ・動画・ゲームやお勧めのサイト・情報などを紹介します。

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