5日間「鷹の幼鳥」に注目

 今日は、太陰暦で言うと6月25日である。『略本暦』の七十二候によると、この頃には鷹(タカ)の幼鳥が飛ぶことを覚えると記されている。


 鷹(タカ)と鷲(ワシ)は、両方ともタカ科に分類される鳥のことである。比較的大きいものを「ワシ」、小さめのものを「タカ」と呼び分けているに過ぎない。


 縄文時代の遺跡からは、タカ類の骨が発掘されており、食料とされていた可能性もある。平安時代の医薬書である『本草和名』(ほんぞうわみょう)によると、タカの糞は「鷹矢白」(たかのくそ)と記され、医薬品として使われていたことが分かる。


 長野県では、タカの捕獲が盛んに行われていた。タカの巣から幼鳥などを捕獲したので、「巣場」と呼ばれる地名も多い。意外かもしれないが、タカは昔の人々の暮らしと密接に関係していたのである。

関西の歴史散歩

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