5日間「桐の実」に注目
今日は、旧暦の太陰暦で言うと7月2日である。『略本暦』の七十二候によると、この頃には桐(キリ)の実がなり始めると記されている。昔の人は、桐という木と密接な関係をもって暮らしていた。
桐は、高さ約10m、初夏に円錐花序に淡い紫色の筒状の花をつける。葉も特徴的であり広卵形の大きな葉をつける。桐は、国内の木材で最も軽く、湿気を通さず、割れや狂いが少なく、高級木材とされてきた。下駄・タンス・神楽面などの材料となる。また、神聖な木とみなされ、家紋や紋章とされてきた。
桐は成長が早いので、日本では、女の子が生まれると桐を植え、結婚する際にはその桐でタンスを作り嫁入り道具にされてきた。また、桐は発火しにくいので、金庫などの内側にも使われた。
桐の樹皮・実・花・葉は、下記の通り。今度機会があれば、昔の人と同じように、桐の花や実を探してみよう。
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